出国前に日本(東京・広尾)のドイツ大使館でビザを申請してから来た。申請にあたって他の人のブログ記事にかなり助けられた。しかしやってみて初めてわかったこともあったので、記憶が薄れているが、覚えていることを書き出しておこう。
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大使館の予約
一番ヒヤヒヤした部分かもしれない。ビザ申請の手続きは(ドイツの場合、日本の東側に住んでいる人は)大使館に行って窓口で行い、そこでお金も払う。予約を取ってから書類が間に合わないのは困る、と思ったので、自分はまず滞在先の大学とやり取りして、ビザ申請に必要な書類が揃う目途が経ってから大使館の窓口の予約をとった。しかし、大使館の予約ページにアクセスしたら、枠が1つも表示されない。自分の端末やネット環境の問題かと思ったが、調べてみると、枠が足りていないので予約を全然とれないとのこと。
結論から言うと、予約を取るコツは予約システムの空き状況が更新される時間帯を狙って予約サイトにアクセスすること。そうすると新しく追加された枠をとることができる。ただしこれはドイツの場合6週間後の枠なので、ビザの申請が必要になった場合は、とにかく早めに予約を取ってから書類の心配をした方がよい!日本のドイツ大使館の場合には朝7時ごろに更新される、というネットの噂があり、実際自分は7:15くらいに予約を取った。なお、特定の曜日(たしか金曜日)がワーホリビザの申請に充てられている雰囲気があり、そんな感じで取りたいビザの種類によって、枠が追加される曜日が限られている可能性がある。朝アクセスしてダメでもあきらめずに挑戦するしかなさそう。
実際に手続きした印象では、一度窓口に行けば、書類の漏れや不備があっても後日メール・郵便でのやり取りで対応してくれる。つまり、仮に予約していた日に書類がそろわなくても、キャンセルして6週間待つのではなく、とにかく窓口に行った方がよさそう。
申請書類の準備
基本的にはドイツ大使館のページ(長期滞在ビザに関してはここ)を参照して、書いてあるものを揃えて出せばよい。また、少なくとも研究滞在ビザに関しては英語版の別のページも用意されていて、こちらにしか書いていない書類(CVや学位の証明など)もあわせて用意する。ただし、日本語と英語のページで相反する指示が書いてあるところもあった:
- パスポート用写真の枚数が、日本語の長期滞在ビザのページでは2枚になっているが、英語版では1枚と書いてある。
→こういうときはより面倒な方(写真の例で言えば2枚)に合わせるのが無難だと思うが、結局写真は1枚返却された。
- 英語ページにはパスポートのコピーが"... passport with ... one copy" と "Copy of your passport's data page"の2ヶ所に登場するが、日本語版には1つしか記載がない。さすがに英語版が誤植だろと思ってコピーは1枚しか持っていかなかったような気がするし、それで問題なかったはず。たしか窓口の近くに有料のコピー機があったから、最悪その場でコピーをとることもできそう。
記憶に残っているトリッキーな書類について、さらにメモしておく。
Web版長期ビザ申請書(VIDEX)
これの入力が厄介だった。参考になる記入例らしいものも見当たらず、どこに何を書いていいのかよくわからなかった。記憶にある迷いそうなポイントをメモしてみる。
- 出生地:本籍ではなく、生まれた場所を聞かれている。その気になれば戸籍で確認できるようだが、そこまで確認はされない。ちなみに、ドイツに来てから転入届を出すときにも出生地を聞かれた。
- 親の出生地:聞かれると思っておらず、あわてて親に連絡して確認した。
- 滞在の目的(Zweck des Aufenthalts):研究滞在は留学とは違うと思い(留学目的のビザは別の種類になるはず)、Sonstiges (Other) にして "Research Visit" と入力した。
- Referenz(References):ここがよくわからなかったのだが、自分の滞在に関する情報を証明(説明?)できる人・組織を挙げる項目なのだと思う。自分の場合には、ドイツでの受入研究者(上司のような人)は事務的なことをやっておらず問い合わせがあっても困るだろうと思い、書類を作成してくれたWelcome Centerの事務の人の名前を記入した。特に指摘は受けなかった。
健康保険の証明(Proof of health insurance)
University degree, original
研究者ビザに必要な書類なのだが、どのタイミングの学位が必要なのかわからなかった。結局、学士と修士、両方の学位の証明が必要だった。自分の場合、修士については「卒業証明書」と「学位証明書」が別になっていて、一応両方持って行った。学位証明書は提出したはずだが、卒業証明書がどうなったかは覚えていません...。博士課程の在学証明書は、持って行ったが必要なかった。
Hosting Agreement / Contract original
自分の場合、そもそも受入研究者のInvitation Letterと、お金を出してくれるプログラムからの奨学金証明書という2つの書類があり、それらの情報を組み合わせて大学がビザ申請用の"Hosting Agreement"を用意してくれた。当日は最終版のHosting Agreementだけを持って行ったのだが、結局お金の出どころも知りたいと言われて、奨学金証明書をあとからメールで提出した。「誰がどの国のどの区分で支払うお金なのか」がビザの種類に影響するらしい。例えば自分の場合、ドイツのプログラムからお金をもらうので「ドイツで雇用される研究者」に近い形でビザが発行されたが、日本の奨学金でドイツに行く場合には「ゲスト研究者」のような形になるとのこと。とにかく、お金の出どころに関する書類は一通り持って行った方が無難だと思う。ただし不備があれば、あとからメールで出せばいいだけではある。
ビザ発給手数料
書類ではないが、当日75 EURを支払うことになる。大使館レートで日本円の現金払いをするか、クレジットカードでユーロで支払うか、の2択っぽい。日本のクレジットカード会社のレート(手数料をそれなりに取られる)よりは大使館レートの方がよいらしく、カードで払うと損するよ、とアドバイスをもらった。ただし自分はWISEのデビットカードで直接ユーロ支払いをした(このカードでユーロで払えると言ったら、窓口の人に妙に感心された)。大使館レートよりもWISEの両替レートの方がよいはずなので、手数料を抑えてユーロで支払う術がある(極端な話、ユーロが入っている口座のデビットカードを使えば手数料はかからない)人はユーロで払うのがお得らしい。
大使館での手続き
当日は、たしか10分遅れたらキャンセル扱いにする、と書いてあり、それでまた6週間後の予約を取ることになったら困る(間に合わない)ので、1時間くらい前に行って、近くのカフェで時間をつぶした。そもそも枠が8時台なのでかなり朝早くなるし多少お金もかかるが、それでも確実に間に合うようにするのがよいと思う。
大使館の中には一切の電子機器を持ち込むことができず、敷地に入ったところにあるロッカーにPC・タブレット・スマホ・スマートウォッチなど電子機器をすべて閉まって窓口に行くことになる。自分はたしかこれを知らずに行ったので、少し驚いた。入り口で預ける以上、申請の際にタブレットやスマホの画面を見せることはできないので、やはり必要かもしれない資料はすべて印刷して持っておいた方がよい。また、窓口で呼ばれるまで多少待つので、電子機器以外の暇つぶしグッズもあるとよいかもしれない。僕は本とかを持っていなかったので手持ちぶさただった。
窓口では聞かれたことに答えて、言われた通りにしていれば大丈夫だった気がする。場合によってはメール(や、原本が必要な場合は郵送?)で追加の資料を提出するように指示をもらって、お金を払って終了。
ビザの受け取り
たしか大使館のHPにはビザの発行に時間がかかる、という脅し文句が書いてあったと思うのだが、自分の場合は窓口に行った日のうちにメールで追加資料を提出して、1週間も経たないうちにレターパックでビザ付きのパスポートが返送されてきた。もちろん場合によるだろうが、基本的に出発日を考慮して間に合うように動いてくれそうだと想像している。
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思い出せるのはこんなところ。あとは広尾のカフェに朝早くから立派なワンちゃんと裕福そうな人たちが集まっていて驚いたくらい(関係ない)。
建前としては日本でビザを取得せずにドイツに行き、ドイツで滞在許可をとる手続きをする方法もあるのだが、ドイツの行政窓口の予約を取るのも至難の業だし日本の大使館の窓口の方が仕事が丁寧そうなので、基本的には日本でビザを取っておいた方がよいと思います。